大学生ぞんぬと見る世界

薬学生として今日も生きています。

寒い夜に少しでも暖まりたいあなたに「火花」

昨日今日と寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

寒い夜は(寒くない夜も)家に引きこもって本でも読もうと思っていたのですが、

21時頃には気絶して、気付いた時には朝の3時でした。

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寒い夜は火花でもいいから温まりたい

 

さて、今日紹介する本は「火花」です。

皆さんご存じの通り、芥川賞を受賞した又吉直樹さん作の本です。

 

「徳永」という若い芸人と、徳永が尊敬する芸人の先輩「神谷さん」という

2人が織りなすストーリーです。

読み終えてから、「火花」という題に込められているものが何なのか、

ふと疑問に思いました。

火花の意味を検索すると、

石・金属などが激しくぶつかって瞬間的に出る光 

 とのこと。徳永と神谷さんは、ある時激しくぶつかるのですが、

その時のことなのかな?浅い考察で申し訳ない。

人と人が意見をぶつけあうことで、いい案が浮かんだり、

イベント事がうまくいったりするのだと思う。

相手の考えを尊重しつつ、自分の正直な意見を述べて火花を散らす。

言葉でいうのは簡単だけど、行動に移すのは大変そう。

 

ではいつものコーナーです。

僕は自分の考えたことをいかに人に伝えるかを試行錯誤していた。

しかし、神谷さんは誰が相手であってもやり方を変えない(中略)

一切ぶれずに自分のスタイルを全うする神谷さん(以下略)

神谷さんは自分の考えを信じ、貫いて生きる人です。

決して相手にあわせることをしない。そのため批判されることもしばしば。

自分の生き方や考えがしっかりしている人には圧倒される。

人に迷惑はかけない範囲で自分らしさを追求したい。

(実際神谷さんみたいな生き方はちょっと怖くてできない)

 

生き方を考える上で大切なことは、以下に将来を見据えているかだと思う。

人生100年時代。人生プランをしっかりたてたい。

 

僕たちはきちんと恐怖を感じていた。

親が歳を重ねることを、

恋人が歳を重ねることを、

すべてが間に合わなくなることを、心底恐れていた。

自らの意思で夢を終わらせることを、本気で恐れていた。

実家に帰るたびに痛感している。親が歳を重ねていくことを。

社会人になったら、実家に帰れるのはお盆と正月だけって考えると、

親にはあと何回会えるのだろう、あと何時間共有できるんだろう、

ってとても悲しい気持ちになる。

「地元で就職したくない」なんて意地張っているけど、

やはり地元で就職した方がいいんだろうか。

このまえ正月に帰省した時に、母親が作ってくれる料理はとてもおいしくて、

インスタント麺ですら美味しいと感じた。

 

今日Twitterで素敵なツイートを見かけた。

30代後半の女性が、妊娠後に肌が荒れ、体重も増えて、

妊娠前の写真を見ながら「妊娠する前はかわいかったのになあ」と

ぼやいたのに対し、旦那さんが

「今だってとても可愛いし、俺にとって最高の女性だよ」と返答したそうだ。

この夫婦は、恋人が歳を重ねることを恐れない関係だなと思った。

僕はこんな旦那さんになりたい。

 

「火花」ぜひどうぞ。